ガーミン245musicがヤバい!心拍精度など21項目をレビュー!

ガーミンForeAthlete 245 Musicと走るようになって、もう2年以上が経ちます。

その間も様々なGPSウォッチを使いましたが、ロードランナーにはやはり245musicが使いやすい!

そこで、この記事ではForeAthlete 245 Musicの機能や精度を、前モデル235Jと比較しながらのレビュー&徹底解説します。

なお、ForeAthlete 245と245 Musicとの主な違いは以下の2つで、他の機能は変わりません。

  • 500曲の音楽ダウンロード機能の有無
  • Wi-Fi対応の有無

ガーミン245/ 245Musicをレビュー!

サイズ

ForeAthlete 245 Musicを開封した第一印象は、 「Garminのホームページ画像よりおしゃれで高級感がある!」ということでした。

ボタンがシルバーになったことで235Jのおもちゃぽさが消え、文字の輪郭もクッキリ。

また、235Jより2.7mm小さくなっているので、手首の細い女性がつけても全く違和感がありません。

ベルトもより薄く、より柔らかいので、着け心地抜群です。

235J
245Music
大きさ: 45.0 x 45.0 x 11.7 (mm)  

重量:42.0g

防水: 50 M

大きさ:42.3 x 42.3 x 12.2 (mm) 

重量:38.5g

防水: 50 M

バッテリー稼働時間

ForeAthlete 245 Musicの稼働時間は、GPSモード+音楽再生で最大6時間とありますが、実際はいろいろと操作してしまうので、正味4~5時間といったところ。

どのメーカーのウォッチもそうですが、稼働時間は公表されている時間よりも少し短くなります。

235J
245Music
スマートウォッチモード:約9日間  

GPSモード:最大11時間

スマートウォッチモード:最大7日間  

GPSモード:最大22時間

GPS +音楽再生:最大6時間(245Music)

ウォッチフェイス

ForeAthlete 245 Musicのウォッチフェイスは初期設定で以下のようになっています。

項目は、

  1. 現在の時刻
  2. ステータスアイコン(バッテリー残量、 Bluetooth 接続、アラームなど)
  3. 日付と曜日
  4.  一週間のラン合計距離

デザインも7パターン用意されていて、文字の色は22色から、背景は白と黒の2色から選択することができます。

また、245 musicはウォッチフェイスをConnect IQから追加、カスタマイズすることも可能です。

なお、245Musicはバックライトが明るく見やすくなりました!

235Jのバックライトは暗く、街灯の少ない夜のランニングでは困ることもあったので、嬉しい改善点でした。

235J
245Music
解像度:240×240 ピクセル/カラー  

バックライト:暗め

解像度:240×240 ピクセル/カラー  

バックライト:明るい

コントロールメニュー

ForeAthlete 245 Musicの LIGHTキーを長押しすると、コントロールメニューが表示されます。

235Jでは4項目表示でしたが、245 Musicでは大きく進化。以下の16項目からショートカットを設定できるようになりました。

235J
245Music
  1. おやすみモード
  2. Bluetooth
  3. 探索
  4. 同期
  1. 電源オフ
  2. サイレントモード
  3. デバイスロック
  4. GPSで時刻設定
  5. スマートフォン接続
  6. Wi-Fi(245Musicのみ)
  7. 同期
  8. ミュージックコントロール
  9. タイマー
  10. ストップウォッチ
  11. アラーム
  12. 心拍転送モード
  13. ポイント登録
  14. 援助
  15. 探索
  16. VIRB

このコントロールメニューに様々な機能のショートカットが集約されたので、操作性が格段に良くなりました。

上の画像にある「援助」機能は、あらかじめ登録していた連絡先に緊急援助要請を送信することができる機能です。

ForeAthlete 245 Musicのランニング機能

測位衛星

245 Musicの測位衛星は、235Jより選択肢が増え、以下の4項目から選択が可能です。

235J
245Music
  1. GPS
  2. GPS+GLONASS
  1. GPS
  2. GPS+GLONASS
  3. GPS+GALILEO
  4. (UltraTrac)

UltraTracモードとは、GPSの受信と各センサーとの交信頻度を低くすることで、バッテリーの消費を抑えるモードです。

精度は落ちますが、バッテリーの消費は確実に抑えられます。

トレーニングページ

ForeAthlete 245 Musicは、機能も設定できるトレーニングページも増えました。

特に進化を感じるのは、ランニングダイナミクスを表示できるようになったことです。

235J
245Music
  1. データページ(1~4分割)×2ページ
  2. 心拍
  3. 心拍ゾーン
  4. 時計
  1. データページ(1~4分割)×3ページ
  2. 心拍/心拍ゾーンページ
  3. 時計
  4. バーチャルパートナー
  5. 地図
  6. ミュージックコントロール(245Music)
  7. ランニングダイナミクス 1
  8. ランニングダイナミクス 2

ランニングダイナミクスとは

ランニングダイナミクスとは、ランニングの力学的特性のこと。

別売りのランニングダイナミクスポットを使用することで、以下のデータを表示することが出来ます。

  • ピッチ
  • 上下動
  • 接地時間(GCT)
  • 接地時間バランス
  • 歩幅
  • 上下動比

以下のデータは、ハーフマラソンを走った時のものなのですが、接地時間バランスの値が最悪(真っ赤)で、衝撃を受けました・・・!

靴の減り方が違うので左右のバランスは気になってはいましたが、ここまでとは・・・。

ランニングダイナミクスのデータの解釈や理論は、身長や走法により一定ではありませんが、

経験豊富な速いランナーほど、

  • 接地時間が短い
  • 上下動と上下動比が小さい
  • ピッチが速い

傾向にあるそうです。

心拍計の精度

次に235Jと245 Musicの心拍計の精度について、比較してみました。

ひとことで言うと、245/ 245Musicは235Jの課題をしっかり改善しています。

ランニング時の心拍数は、最初の数分で上昇、その後徐々に落ち着くと言われますが、235Jは心拍数が正確な値に落ち着くまでに数分かかっていました。

その点、 245Musicは、表示される値と体感に誤差が少なく、しっかりと計測してくれます。

以前、ガーミンのinstinctと別メーカーのハートレートセンサー(胸ベルト)を比較した際も誤差が少なかったので、

ガーミンの光学式心拍計の精度はかなり信頼できると言っていいでしょう。

235J
245Music
初めの5~6分に課題初めから精度が高い

ナビゲーション

ナビゲーションも235Jから245/ 245Musicへ大きく進化した機能のひとつです。

双方ともGPSでナビゲーションを表示しますが、245Musicでは、ナビゲーションの種類が増え、コースの作成も可能になりました。

235J
245/245Music
  1. トラックバック
  1. スタート地点-トラックバック
  2. スタート地点-直線
  3. コース
  4. アクティビティ
  5. 保存済みポイント

ナビゲーションの機能を解説すると、

トラックバックとは、通ってきた道のりをたどって、スタート地点へ戻るナビゲーションです。

直行とは、スタート地点へ戻る直線(距離)のナビゲーションです。

またコース機能を使って、好きなコースを定め、走ることも可能です。

パフォーマンス測定機能

続いて、パフォーマンスを測定する機能についてですが、数年前に235Jに搭載されたVO2max機能が、245Musicで多くの値を導き出す根拠として活用されています。

235J
245/245Music
  1. VO2max
  2. リカバリータイム
  3. 予想タイム
  1. VO2max
  2. リカバリータイム
  3. 予想タイム
  4. トレーニングステータス
  5. パフォーマンスコンディション
  6. リカバリー心拍
  7. トレーニング効果
  8. BodyBattery
  9. 健康情報の統計

VO2maxとは

VO2max(最大酸素摂取量)とは、人が体内に取り込むことのできる酸素の最大量(ml/kg/分)です。

値が大きい方が、1分間により多くの酸素を取り込むことが出来る効率的な体ということになります。

リカバリータイムとは

リカバリータイムは、アクティビティ後、体が次のトレーニングに適した状態まで回復するのに必要な時間を示します。

予想タイムとは

予想タイムとは、VO2maxと一般公開されているデータから算出された、レースの予想タイムです。

トレーニング負荷とは

トレーニング負荷とは、過去7日間に行ったトレーニングのボリュームを測定します。

具体的には、過去7日間のEPOC(運動後過剰酸素消費量)の合計値が表示されています。

パフォーマンスコンディションとは

パフォーマンスコンディションは、アクティビティの最中に、コンディションの良し悪しを表示します。

ランニング開始6~20分後に、「+2」調子が良い、など数字とメッセージがポップアップ表示されるため、自身の調子を把握する指標になります。

なお、トレーニングページのデータページ(カスタマイズページ)を編集して表示することも可能です。

リカバリー心拍とは

リカバリー心拍は、

(ランニングのタイマーを停止した時の心拍数)ー(2分後の心拍数)

で表示され、その値が大きいほど、心肺機能の回復が早く健康的であるとされます。

トレーニング効果とは

トレーニング効果とは、実践したトレーニングが、自身の有酸素運動能力と無酸素運動能力にどれほど効果的だったかを示す値です。

ユーザープロフィール、心拍数、アクティビティの継続時間、強度、アクティビティタイプ、運動中に蓄積したEPOC(運動後過剰酸素消費量)を基に算出されます。

ちなみにハーフマラソンは有酸素運動としても無酸素運動としても効果は高いようです。

ライフログ(活動量計)の機能も充実!

続いて日常生活で活用できるライフログ(活動量計)機能について比較・紹介します。

活動量計および健康情報

ForeAthlete 245 Musicの注目すべき新機能は、Bady Batteryとスリープモニタリングです。

235J
245/245Music
  1. ステップ(達成率、ゴール)
  2. 移動距離
  3. 週間運動量
  4. 消費カロリー(心拍ベース)
  1. ステップ(達成率、ゴール)
  2. 移動距離
  3. 週間運動量
  4. 消費カロリー(心拍ベース)
  5. ストレスレベル
  6. リラックスタイマー
  7. BadyBattery
  8. スリープモニタリング

BadyBatteryとは

Bady Batteryは、車の燃料計のように、残っているエネルギー量を示す機能です。

ハーフマラソンを走った日のBady Batteryとストレス値は以下のようになっていました。

アクティビティ中はストレス値は計測されませんが、Bady Batteryが急降下しているのが分かります。

途中で245 Musicを外してしまったのですが、レース後のストレスもすごいです。

ストレスレベルとは

ストレスレベルは、心拍数から推定されます。

数値が100に近いほどストレスレベルが高いことを示します。

スマートフォンでは一日の詳細を見ることができます。

リラックスタイマーとは

リラックスダイマーとは、ストレス解消に役立つ呼吸法のエクササイズです。

具合的には、画面の指示に従い、4秒間息を吸う→止める→吐く→止めるを繰り返します。

タイマーで時間を設定することが出来ます。

スリープモニタリングとは

スリープモニタリングは、合計睡眠時間、レム睡眠、ノンレム睡眠を記録することができる機能で、睡眠障害を見つける一助になります。

  • ノンレム睡眠…深く眠っている状態で、心拍数は遅くなる。疲労回復&免疫力向上に重要
  • レム睡眠…脳が覚醒時と同じくらい活発に動いている状態で、記憶生成や情報処理に重要

ノンレム睡眠とレム睡眠とが90分サイクルで4~5回ある睡眠が理想なので、私の睡眠は深い眠りが少ないようです。

眠りが浅い悩みは、働き盛りの40歳前後から増えてくるそうで、仕事のストレスと老化が原因なんだとか。

ちなみに妻の睡眠はコレ↓

・・・ものすごく深く眠っています!

245 Musicで音楽保存&再生してみた感想

最後に、ForeAthlete 245 Musicの大きな特徴である音楽ダウンロード機能も使ってみたので紹介します。

設定は簡単、音は上々!・・・しかし、1つだけ注意したいことがありました。

245Musicのミュージック設定

  1.  245Musicをパソコンにつなぎ、Garmin Expressを起動、「♬音楽」を選択、iTunesより音楽をダウンロード(5分で完了)
  2.  245MusicとBluetooth対応のイヤホンをペアリング(1分で完了)

設定に戸惑うことは一切なく、スムーズに完了しました。

そして、再生してみると、全く問題なく音楽が流れ、音も上々!

それまでiPodをポケットに入れていたので、初めて使ったときには手ぶらで走れることに感動したのを覚えています。

今では、ランニングに欠かせない存在です。

イヤホンのモデルには注意!

ただ、一つだけどうしても気になったがありました。

それは、音量を最小に落としても、イヤホンからかなり大きい音が出てしまうということ。

すかさずガーミンのサポートに連絡すると、

「そのバージョンでそのようなトラブルは報告されていないので、イヤホンの問題かと思います。動作確認済みのイヤホンで試してください。」

とのこと(涙)!

まあ、こんなに気持ち良く音楽と走れるのだから・・・と、その日のうちにガーミンが動作確認したイヤホンに買い直しました。※

※245Musicの動作確認済イヤホンは見つけられなかったので、2018年7月付の645 Musicの表を参考にしました。

(画像なのでリンクには飛びません↓)

最後に

今回は235Jとの比較でしたが、前回レビューしたInstinct(電子コンパス・気圧高度計搭載)と比べても

ForeAthlete 245 Musicの方がランニング・ライフログ・音楽、全てにおいて面白い機能がたくさんありました。

これだけの機能が約39gに収められているのだから、本当にすごい。

245 Musicはこの価格帯では、間違いなく最強のGPSランニングウォッチです。

音楽機能はいらないという方はこちら↓

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