エプソンWristableGPS(リスタブルGPS)sf-850を使ってみたので、愛用のガーミン235Jと比較&レビューします。
GPSや心拍計の精度、反応の速さ、各画面の見やすさ、電池の減り方など、面白い発見がありました。
エプソンでランニングウォッチから撤退が決まったようです。
ホームページでもすべての商品が「在庫限りで販売終了」となっています。
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エプソンsf-850レビュー!235Jとの違いは?
光学式心拍計内蔵モデルとして、よく比較されるガーミンForeAthlete235JとエプソンWristableGPS sf-850。
それぞれのGPS腕時計を、項目ごとにランク付け(★1~3)しました。
235Jとsf-850、優秀なのはどっち?!
時計画面はどちらも長所あり
ガーミン235J ★★★ | エプソンsf-850 ★★★ |
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設定から、画面の背景色(白/黒)や時刻のカラーを指定できる上、connectIQを使えば、好きな時計画面に変更することができる。デフォルトの時計画面は心拍数の表示なし。 | 235Jのように時計画面をカスタマイズすることはできないが、デフォルトで「心拍数(HR)」や「心拍ゾーン」が表示される点は、かなり使いやすい。 |
※コネクトIQで画面を変えた235J↓
※235Jのボタンは5つ、sf-850のボタンは4つ。違いは、sf-850には「前画面へ戻る」専用のボタンがないこと。
GPS捕捉時間はsf-850の方がのんびり
235J ★★★ | sf-850 ★ |
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捕捉時間は、かなり早い。よくGPSを起動する場所なら、1~3秒で捕捉が完了することもあり、曇っていたとしても10秒前後で完了する。 | 捕捉時間は、30~50秒とのんびりしている。特に新しい場所での測位や、動きながらの測位だと、より時間がかかるため、スマホと同期した後、GPSを起動すると良い。 |
ラン計測画面は4項目vs3項目
235J★★★ | sf-850★★ |
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計測画面は、4項目表示×2ページ。各項目は、43項目(タイム、距離、ペース、スピード、心拍、時刻など)の中から好きな項目を表示できる。1ページ目はトレーニング用/2ページ目はレース用と使い分けるのも◎ | 計測画面は、3項目表示×4ページで、各項目は、35項目の中から設定できる。個人的には、ランニング中によく確認する項目が4つあるので、2ページ目を表示させる必要があるのが、★-1。 |
※sf-850の計測画面は、一時停止中に背景が黒/動き出すと背景は白になる。
オートポーズはsf-850が早い
235J★★ | sf-850★★★ |
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オートポーズは、sf-850より若干遅め※。一時停止するときも、動き始める時も、少々間をおいて反応する。 | オートポーズは、かなり反応が早い。一時停止でも、動き始めでも、瞬時に反応する。しかもかなり正確。 |
※実質の差としては、1~2秒程度。
心拍計はどちらも精度は十分
235J★★★ | sf-850★★★ |
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心拍計の精度は、ランニング中の心拍数を把握するのに十分なレベル。たまに(心拍数が急上昇した時など)、異常値と思われる大きな値が表示されることもあるが、計測不能になることはほとんどない。 | sf-850の心拍計も、かなり精度が高い。ベルトの締め方などで、まれに計測不能になる時があるが、235Jより心拍数の上下に早く反応して、表示。異常値は少なく、安定している。 |
ランニング履歴画面はsf-850の文字が大きい
235J★★ | sf-850★★ |
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各項目が日本語で表示してあるので、分かりやすい。ただし、文字は小さいので、視力に不安がある方は見にくいかも。 | 文字は235Jより大きいので、視力が心配な方でも見やすい。ただし、各項目がアイコン表示なので、若干分かりにくい。 |
※どちらも、各ランニングの履歴を選択すると、詳細なデータが表示される。
↓↓↓
235Jの詳細データ(1ページ目)
sf-850の詳細データ(1ページ目)
sf850にはリカバリーアドバイザー無し
235J★★★ | sf-850(ー) |
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ランニング後、疲労を回復するまでの時間を表示してくれるリカバリーアドバイザー。故障しないためにも、参考にしたいところ。 | リカバリーアドバイザー機能無し |
VO2Max(最大酸素摂取量)値はほぼ同じ
235J★★★ | sf-850★★ |
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カラーで表示されたゾーンと矢印で、自分がどのレベルにいるのか一目瞭然なのが良い。 | 数値は235Jとほとんど変わらない。ただ、数値が表示されるだけで、レベルまでは分からないのが残念。 |
※VO2Maxは、どちらも一定の条件が揃わないと推定されないので、毎回更新されるわけではない。
sf850の活動量計(歩数計)は多めに表示?!
235J★★★ | sf-850★★ |
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歩数計は、若干の上下はあるものの、おおむね信頼できる。 | 歩数計は、少しの振動でも歩数がカウントされる時がある。 |
※歩数を数えながら、活動量計の数値を見てみると、ガーミンはおおむね正確な数値を示し、エプソンは多めにカウントされる傾向にあった。
バックライトはsf-850が明るい
235J★★ | sf-850★★★ |
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バックライトは、暗めなので、視力に不安がある人は、夜は見にくいかも。 | バックライトは、かなり明るいので、夕方&夜でもよく見える。 |
動作時間(電池のもち)は ほぼ同じ
235J★★★ | sf-850★★★ |
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電池のもちは、良い。使用状況によっては、公表されている動作時間より減りが速いこともあるが、気になるほどでもない。 | 電池のもちは、235Jとほぼ同じで悪くないが、エプソンが公表している動作時間よりだいぶ短い。 |
これまでの比較をまとめると…
ガーミン235J | エプソンsf-850 | |
時計画面 | ◎ | ◎ |
GPS捕捉時間 | ◎ | △ |
計測画面の項目数 | 4項目 | 3項目 |
オートポーズ | ○ | ◎ |
心拍計 | ◎ | ◎ |
ランニング履歴 | ○ | ○ |
リカバリーアドバイザー | ◎ | – |
VO2Max | ◎ | ○ |
歩数計 | ◎ | ○ |
バックライト | ○ | ◎ |
動作時間 | ◎ | ◎ |
※◎=★★★/○=★★/△=★
ガーミンForeAthlete235Jのスペック
※スペックはメーカーHPより抜粋
235Jは「GPSの補足時間」「4項目の計測画面」「心拍計」「活動量計」「リカバリーアドバイザー」など総合的にみて、かなり有能だと言えるでしょう。
日常生活からトレーニングまで、しっかりランナーをサポートしてくれます。
ガーミンのランニングアプリGarmin Connectの使いやすさも人気。
エプソンWristableGPS sf-850のスペック
※スペックはメーカーHPより抜粋
sf-850は「オートポーズ」や「心拍計」の反応が早く、「バックライト」も明るいので、ランニング時の相棒として十分機能します。
動作時間が公表されているものより短いという点は注意が必要です。
【2019年9月追記】エプソンはランニングウォッチからの撤退が決まっているそうなので、合わせてご注意ください。