ガーミンForeAthleteシリーズの中で、シンプル&リーズナブルが魅力のForeAthlete 45。
ランニング計測機能、リスト型心拍、ライフログ機能に加え、トレーニング機能が充実したので紹介します。
なお、GPS(衛星測位)・心拍計などでForeAthlete 45と比較している時計は、45と同時期に発売されたポラールGPSフィットネスウォッチigniteです。
それでは、早速見ていきましょう!
- ForeAthlete45をとことんレビュー!
- ForeAthlete45の充電やベルト
- リスト型心拍計内蔵で32g~36gは最軽量!
- ForeAthlete45のウォッチフェイス
- ForeAthlete45のメニュー画面
- 初期設定のアクティビティは5種類
- ForeAthlete45のトレーニング画面
- 稼働時間はライフログで7日間、GPS+心拍計ONで11時間
- ForeAthlete45の捕捉時間
- ForeAthlete45のGPS精度(ポラールigniteと比較)
- ForeAthlete45の心拍計精度(ポラールigniteと比較)
- ForeAthlete45本体での履歴画面
- スマートフォンアプリGarmin connectでの履歴画面
- エネルギー残量が分かるBody Battery
- 睡眠の質も管理できるライフログ
- スマートフォンの音楽操作と通知機能
- Garmin connectから設定・追加できる主な機能
ForeAthlete45をとことんレビュー!
ForeAthlete45の箱には、本体、USB充電ケーブル、クイックスタートマニュアル、保証書、ガーミンステッカー×3が入っています。
ステッカーは、
- 白字 GARMIN + 青▲
- 黒地に白字 best yesterday.
- 白地に中抜き(透明)文字 best yesterday.
ForeAthlete45の充電やベルト
充電は245と同じUSB充電ケーブルで、裏にある差し込み口に差し込んで充電。別売りのアダプタを利用すればコンセントから充電することも可能です。
ベルトは、丈夫で伸びが良く、さらりとした着け心地。
45は立体型ベルトなので、外しているときは横に倒れがちですが、光学センサー部分に傷が付きにくいスタイルでもあります。
ベルトの固定はネジ式です。
リスト型心拍計内蔵で32g~36gは最軽量!
ForeAthlete45の重量は36g。45Sはさらに軽い32gで、付けていることを忘れそうなほど。
45Sのベルトは通常サイズより〇cm少し短めですが、中肉中背の男性でも充分装着可能です。
また、ガーミンの液晶は屋外でも反射しにくく、見やすいのが特徴です。
245misicと45とポラールigniteの視認性を比較してみましたが、屋外ではガーミンの方がハッキリ見えます。igniteは、室内の視認性は高いのですが、屋外になると角度によっては光が反射して見えないことがありました。
ForeAthlete45のウォッチフェイス
ForeAthlete45のウォッチフェイスは初期設定では6種類入っていますが、 Connect IQ(コネクトIQ)というアプリケーションを使えば自由にカスタマイズすることが可能です。
カスタマイズには以下の2種類があります。
①アプリのウォッチフェイスから選択してダウンロード
connect IQストアには、無料のウォッチフェイスが数多く登録されています。
設定は簡単。選択して同期するだけです。
ForeAthlete45の左真ん中ボタンを長押しすると、ウォッチフェイスを変更したり削除したりできます。
② Face Itで自分の持っている写真を設定
connect IQのFace Itを使えば、自分のスマートフォンに入っている画像をウォッチフェイスに設定することも可能です。
Face Itは時計の種類を選択したり、時計の位置も移動できるので、画像に合わせてカスタマイズを楽しめます。
ForeAthlete45のメニュー画面
ForeAthlete45のメニュー画面は、以下の10項目です。
- 電源
- タイマー
- ストップウォッチ
- アラーム
- スマートフォン接続
- サイレントモード
- 探索
- 援助要請
- 同期
- デバイスロック
初期設定のアクティビティは5種類
ForeAthlete45の出荷時のアクティビティは、
- ラン
- トレッドミル
- バイク
- ウォーク
- カーディオ
の5種類ですが、アプリケーションを通して追加することができます。
追加方法は、Garmin connectの場合、
「メニュー」→「Garminデバイス」→「ForeAthlete45」→「アクティビティオプション」→「表示されるアクティビティ」→「編集」
と進みます。上記5つの他に追加できる項目は以下の通りです。
- 屋内トラック
- 室内バイク
- 屋内ウォーク
- Xトレーナー
- ステアステッパー
- ヨガ
ForeAthlete45のトレーニング画面
それでは、ForeAthlete45で実際に走ってみたので、分かったことを書いていきます。
ForeAthlete45のトレーニング(ランニング)中の画面は前モデルForeAthlete35のまま。最大3項目です。
初期設定では以下の3ページになっていますが、5ページまで追加可能。 分割数(1~3分割)、表示項目もカスタマイズできるので、慣れてきたら変更してみるのも良いでしょう。
- 1ページ目(3分割)・・・距離、タイム、ペース
- 2ページ目(3分割)・・・心拍ゾーン、心拍数、カロリー
- 3ページ目(1分割)・・・時刻
ForeAthlete45は、同じ価格帯のポラールigniteと比べると文字は見やすいですが、かなりシンプルです。
数字が何を示しているか項目名がないのは、 慣れてしまえば問題ないのですが、 初めのうちはやはり不便かもしれません。
また、ForeAthlete45は心拍ゾーンも数字のみで表示されるのに対して、igniteでは一番上に5色でグラフ表示されます。
なお、心拍ゾーンとは、個人の心拍数レベルを以下のように5段階に分けたものです。
ダイエット目的ならゾーン2、有酸素運動の向上ならゾーン3、筋力アップならゾーン5と、 心拍ゾーンを把握することで、目的に合わせた運動強度を維持することができます。
効率の良いトレーニングをおこなうには是非とも把握しておきたい数値です。
稼働時間はライフログで7日間、GPS+心拍計ONで11時間
ForeAthlete45の稼働時間はスマートウォッチモード最大で7日間、GPSモードなら11時間です。
GPSモードとは、「GPS+心拍計ON」の状態のことを示しているそうで、デフォルトの「GPS+GLONASS+心拍計ON」の状態では、7時間ほどで電源が切れました。
ForeAthlete45の捕捉時間
捕捉時間は一度捕捉したことがある場所で3~10秒。待つ時間はほどんどありません。
ForeAthlete45のGPS精度(ポラールigniteと比較)
ForeAthlete45の衛星は、GPS、みちびき(日本の位置確認用衛星システム)、GLONASS(ロシアの位置確認用衛星システム)、Galerio(EUの位置確認用衛星システム)に対応。
以下の3種類から選択可能です。
- GPS
- GPS+GLONASS
- GPS+Galerio
ポラールigniteもGPSとGLONASSに対応しているため、ForeAthlete45と左右に着け走ってみました。
ForeAthlete45とポラールigniteの測位精度(GPS+GLONASS)は以下通りです。
ForeAthlete45 | ポラール ignite | |
走行距離 | 14.07km | 13.97km |
ポラールのGPS精度も数年前と比較するとかなり向上していますが、やはり衛星測位はガーミンの方が少し上のようです。細かいところを見ていくと、ForeAthlete45の方がキレイな軌跡を辿っていることが多く、精度の高さを感じます。
ForeAthlete45の心拍計精度(ポラールigniteと比較)
続いて、ForeAthlete45とポラールigniteの心拍数・心拍ゾーンの記録です。
ForeAthlete45 | ポラール ignite | |
平均心拍数 | 127pbm | 127pbm |
最大心拍数 | 150pbm | 153pbm |
グラフは目盛りの幅が違うので重ねて比較はできませんが、上下動はかなり揃っていることが分かります。
また、最大心拍数こそ3bpm違いますが、平均心拍数も同値でした。
以前、胸に着けるハートレートモニターとガーミンのGPSウォッチを比較し、大きな差がないことを確認しているので、ForeAthlete45とポラールigniteの心拍計精度も信頼性は高いと感じます。
ForeAthlete45本体での履歴画面
ForeAthlete45でランニングの履歴を確認すると、距離、タイム、カロリー、ペース、心拍数、ステップ数、ラップが確認できます。
グラフなどはありませんが、必要な情報は網羅されています。
スマートフォンアプリGarmin connectでの履歴画面
続いて同期後に確認できるスマートフォンアプリGarmin connectのアクティビティ履歴ページを紹介します。これまでガーミンを使ったことのある方にはお馴染みの画面ですね。
エネルギー残量が分かるBody Battery
ForeAthlete45には、245/245misicにも導入されたBody Battery(ボディーバッテリー)機能が入っています。
Body Battery(ボディーバッテリー)とは、どれくらいのエネルギーが体に残っているかを知らせる数値で、0~100(%)で表されます。
上のグラフは、以前245misicでハーフマラソンを走った日のBody Battery値です。
レース後Body Batteryは5%まで落ち、その日のガーミンコネクトには以下のようなアドバイスが表示されました。
起床してから全体的なあなたの身体のBody Batteryは76ポイント下降しました。ほんの短時間でもリラックスするのはエネルギーの回復に役立ちます。
睡眠の質も管理できるライフログ
また、ForeAthlete45のライフログは、歩数計・移動距離・消費カロリーなどの他に、 睡眠の深さも追跡してくれるため自分の眠りの傾向が分かります。
ForeAthlete45で分かる睡眠レベルは以下の通りです。
他にも、ライフログ機能として、ストレスレベルも表示。健康管理の一助になります。
スマートフォンの音楽操作と通知機能
ForeAthlete45は、時計本体に音楽を取り込むことはできませんが、Bluetooth接続されたスマートフォンの音楽を再生したり、音量を変えたりすることができます。
また、電話・テキストメッセージなどの内容も通知してくれます。通知するアプリを選択できるので、忘れずに設定しておきましょう。(私の環境下では最初、LINEが通知されない設定になっていました。)
Garmin connectから設定・追加できる主な機能
他にも、Garminのアプリケーションから設定・追加できる面白い機能があるので紹介します。
トレーニングプランを作成するGarminコーチ
目的にあったトレーニングプランを設定できるGarminコーチは、5キロ、10キロ、ハーフマラソンを目指すランナーは是非とも使いこなしたい機能です。
今回は、ハーフマラソンのトレーニングプランを作成してみました。
自分のランニングプロフィールの他、コーチ、ワークアウト日、長距離走の日を設定します。
コーチから与えられた1回目のワークアウトは、「ベンチマークラン」。ウォームアップ(2分)→力強くラン(5分)→クールダウン(2分)でした。
作成時間は5分程度。設定したトレーニングプランは、ウォッチのウィジェット (左下ボタンを押して表示) で簡単に確認でき、スタートボタンを押すと記録が開始されます。
普段から長く走っている方には少々物足りないかもしれませんが、自分の目標に合っている方は活用してみてください。目標達成までのモチベーション維持に役立ちます。
筋力アップ、ダイエット、ヨガなどのワークアウト
Garmin connectで設定できるトレーニングはGarminコーチだけではありません。
メニューからワークアウトを開くと、以下のような筋力アップやダイエット、ヨガなど様々なワークアウトが設定できます。
ここではマシンを使うワークアウトを避け、機器を必要としないワークアウト(タバタ式 腹筋運動等)を設定してみました。
ワークアウトを選択すると、概要、詳細が表示されます。詳細にある各メニューを選択すると表示されるのが、正しいやり方の動画とヒントです。
このワークアウトもマイワークアウトに保存し、同期すると、Garminコーチと同じようにForeAthlete45に表示されます。
なお、Garmin connectのメニューには「コース」という項目がありますが、この機能はForeAthlete45には対応していません。(245/245muiscは対応)
セーフティ機能
Garmin connectから設定するものの中に、セーフティ&トラッキング機能があります。
スマートフォンと同期中に、大きな衝撃を感知した場合に登録してある連絡先へ位置情報とメッセージを自動で送信してくれたり、自ら援助要請を送ったりする機能で、
事前にアプリケーションから緊急連絡先を登録しておく必要があります。
スマートフォンの連絡帳と連動させればすぐに設定が可能でした。
援助要請をしてみると、すぐに登録されているメールアドレスにメールが届きました。
まとめ
数年前に発売された235Jや230Jがまだまだ人気ですが、 ForeAthlete45は 235J&230Jと同価格帯なのに、比較にならないほど高機能になっています。
20,000円前後のランニングウォッチを検討している方には、かなりおすすめのランニングウォッチです。
ただし、トレイルランには対応していないので、ウォーキング~フルマラソンをする方で、ロード中心の方限定です。
GPS計測、心拍計内蔵、ライフログ、睡眠追跡、無料のトレーニングメニュー、通知機能、音楽コントロールなど様々な機能がモチベーションアップにつながります。