運動不足解消のため、ランニングしているという方も多いですね。
でも、ランニングは本当に健康に良いのでしょうか?
ランニングの体に及ぼす影響について調べてみました。
ランニングのメリット
基礎代謝アップでダイエット効果あり!
走ることは、エネルギーを消費するだけでなく、全身の筋肉量を増やします。
筋肉量が増えるということは、何をぜずともエネルギーが消費される基礎代謝が増えるということ。
つまり、ランニングによって、痩せやすい体質を作ることができます!
血行が良くなり、冷え解消!
下半身を無理なく動かせるランニングは、血行を良くし、発汗を促します。
しかもウォームアップやクールダウンでストレッチを行うので、冷え性の改善にもってこいの運動です。
血行も新陳代謝もよくなることで、肌のターンオーバーが促進され、美肌になるというおまけ付き!
生活習慣病を予防!
生活習慣病の原因の一つに、内臓脂肪があげられます。
内臓脂肪は、一般的に固太り(つまめないけどおなかポッコリ)の人に多い脂肪です。
高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化、血栓症…、沢山の病気のもとになる怖い存在ですが、実は運動で落ちやすい脂肪でもあるのです!
内臓脂肪は、ランニングような有酸素運動で多く消費されます。
一日30~60分間、ややきついと思う程度の運動を、週3回以上行うことを奨励するガイドラインが多いようです。
便秘解消にも効果あり!
軽めのランニングは、便秘解消にも効果があります。
便秘は一般的に、腹筋の筋力不足と自律神経の乱れによるものが多いのですが、
全身運動のランニングは、腹筋の筋力アップはもちろんのこと、
自律神経を整えるのに効果的だと言われています。
じんわり汗をかく程度の運動=軽めのランニングやウォーキング
が自律神経を整え、胃腸に影響を与える副交感神経を活発にしてくれます!
ストレス解消!うつ病にも効果あり!
ランニングで自律神経が整えられると、うつ病などの心の病いにも効果があります。
ランニングをする人から
「走っている間は頭が空っぽになる。」
「走るとすっきりする!」
と聞くことがありますが、これは自律神経が整えられ、ストレスに良い影響を及ぼしているから。
忙しいとき、大変な時こそ、ランニングをすると、いろいろなことを前向きに考えられるようになります。
ランニング・マジックです!
生活にメリハリがでる!
ランニングを始めると、走る時間を作り出そうと、自分の生活を見直す時間が増えます。
早起きして早朝ランニングをしようとか、
週末も家でゴロゴロしていないでちょっと走ろう!
とか、これまで無駄に使ってきた時間がもったいなく感じるように。
家でダラダラしている生活には無かったメリハリが出て、充実の日々を送れるようになります!
以上、いくつかランニングのメリットを挙げてきましたが、やはり、健康的な生活を送るためにランニングは推奨されているようです。
しかし!
やり方を間違うとランニングも体に悪影響を及ぼすことを忘れてはいけません!
ランニングのデメリット
数年前の東京マラソンで、タレントの松村邦洋さんが倒れ、病院に搬送されたという事故がありました。
松村さんは一命をとり止め、元気に復帰されていますが、倒れたとき心停止状態でした…。
ランニングのみなず、運動中の心停止の報告は、実は珍しいことではないそうです。
では、どんなランニングの仕方が悪く、どうすれば予防できるのでしょう。
健康に悪いランニングの仕方
ランニングには、適切な強度があります。
この適度な強度を越え、無理をして走り続けると、心臓に負担がかかり危険です。
特に、
- 長い間運動してこなかった方
- 年配の方や
- 太っている方
- 健康体でも過度の飲酒喫煙の習慣のある方
- 睡眠不足の時
- 気温が低いとき、高いとき
などは注意が必要です。
無理をして長い距離を走ったり、急にペースを変えたりしない方がいいようです。
体にたくさんの酸素を供給しようと、心拍数が上昇しすぎて、心臓が耐えられなくなる可能性があるからです。
健康的にランニングするために最適な心拍数
それでは、どの程度のランニングが安全で、健康に良いのでしょう。
そのランニングの指標となるのが、心拍数です。
心拍数とは、心臓の拍動回数(1分間)のこと。不整脈の人でなければ、心拍と脈拍は同じです。
人は運動をすると、心拍数が上がり、安静時には下がりますが、
金哲彦さんの監修のランニング・スタートブックによると、ランニングの目標となる心拍数は次の通りです。
(最大心拍数ー安静時心拍数)×0.6+安静時心拍数
最大心拍数の算出の仕方は、
最大心拍数=220-年齢
例えば、35歳で、安静時の心拍数が60の人は
(220-35-60)×0.6+60=135
135が目標心拍数になります。
心拍数が135程度の強度のランニングをすることが良いとされます。
一般的に心拍数130~150程度であれば、無理なく長く走れる運動強度で、
170~190では体への負荷が強すぎると言われるそうです。
これは、他の運動についても同じです。
また、きちんとウォーミングアップとクールダウンをすることは、急激な心拍数の変化を防ぐ上も重要です。
走り終わったときも、急に止まったりせず、徐々にペースを落として止まるようにしましょう。
心拍を管理する上では、心拍計の利用も大変便利ですので、積極的に活用したいものです。