Polar Grit Xの新機能|Vantage V, Mとの違いは何?

出典:POLAR

ポラール・エレクトロ・ジャパンが、GPS搭載アウトドアマルチスポーツウォッチ「Polar Grit X」を発売。

ウルトラマラソンや登山、マウンテンバイク、トレイルランニングといった長時間のスポーツにお勧めのモデルなのですが、Vantage VやVantage Mとの違いが分かりにくかったので調べてみました。

それでは Polar Grit Xの機能やスペックをみていきましょう。

Polar Grit Xの新機能

Polar Grit Xの特徴的な新機能は3つあります。

これら3つは、既存の高機能ウォッチVantage V、Vantage Mには搭載されていない機能です。

Hill Splitter™

Polar Grit Xの新機能の1つ目は、Hill Splitter™です。

Hill Splitter™は、内蔵の高度気圧計で道のアップダウンを自動判断し、上り坂・下り坂、それぞれにおいてのスピードや時間などを表示。

コンパスも内蔵しているので、トレイルランニングなど坂道の多いアクティビティの際に活躍してくれます。

栄養補給リマインダー

新機能2つ目は、FuelWise™です。

FuelWise™は、長時間のトレーニングやレースにおいてエネルギーが必要になったとき、アラートで知らせてくれる機能で、

同時に水分量についても自分の間隔で登録ができるので、ハンガーノックや熱中症対策にも効果的です。

ターンバイターンナビゲーション

新機能3つ目は、事前に作成したルート上で可能になったターンバイターン ナビゲーション機能※です。

ターンバイターンナビゲーションとは、カーナビゲーションシステムなどで、交差点や分岐にさしかかったとき、目的地に向かうほうの道を音声や矢印で示すナビゲーションのことです。

ドイツのルート作成アプリ「komoot」(一部有料)でルートを作成し、Polar Grit Xと同期すると、「30メートル先を右折」など、進路変更までの距離と方向が示されます。

なお、komootのナビゲーションとは別に、これまで通りのゴールへの方向や距離などが表示される「ルートガイダンス機能」もあります。

通常のルートガイダンス

Polar Grit XとVantage V、Vantage Mを比較

上記3つの新機能の他にもPolar Grit Xには多くの機能がありますので、Vantage V/Vantage Mと比較しながら紹介します。

サイズと衛星測位

Grit Xは、解像度240×240ピクセルのカラータッチディスプレイを採用しています。

Grit XVantage VVantage M
サイズ47×47×13mm 46×46×13mm 46×46×12.5mm
重さ64g66g45g
解像度240 x 240 240 x 240 240 x 240
タッチ操作
衛星測位GPS、GLONASS、Galileo、みちびき GPS、GLONASS、Galileo、みちびき GPS、GLONASS

稼働時間と各種センサー

Grit Xにはマルチスポーツの時計には欠かせない、気圧センサーコンパスが搭載されています。

気圧センサーとコンパスがないVantage Mは、坂道でのデータの誤差が大きくなる可能性があるので、平らな道向きです。

またPolar Grit Xは、心拍センサーも動きによる誤検知を抑える新開発の「Precision Prime™ 心拍センサーテクノロジー」を採用。

3色のLEDを計10個内蔵し、厳しい条件下でも、高精度な心拍計測が可能になりました。

Grit XVantage VVantage M
トレーニングモード最大40時間 最大30時間 最大30時間
ウォッチモード最大7日間 最大7日間 最大5日間
光学式心拍計
気圧センサー
コンパス

ミリタリー基準の耐性

Polar Grit Xは、激しい温度変化や落下の衝撃、湿度など、米国国防総省の基準であるMIL-STD-810Gテストをクリアした耐性を備えています。

防水性もWR100(100m防水)と高く、あらゆる環境で使用可能です。

Grit XVantage VVantage M
MIL-STD-810G
耐水性100m50m30m

トレーニングとナビゲーション

ランニングプログラムでは、個々のコンディションに合わせて、マラソン用のトレーニングを設定できます。設定できるマラソンの種類は、

  • 5キロ
  • 10キロ
  • ハーフマラソン
  • フルマラソン

トレーニング頻度、可能な時間、いつまでにトレーニングを完了するかなど、いくつかの項目を設定すると、Grit Xのディスプレイにトレーニング方法が表示されます。

黄色の下線がひいてある3つの機能は、冒頭で紹介したGrit Xの新機能です。

Grit XVantage VVantage M
Hill Splitter
FuelWise栄養補給リマインダー
ランニングプログラム
ルートプランニングとターンバイターンガイダンス
ルードガイダンス(ナビゲーション)

ランニングインデックス

また、ランニングを終えると最大酸素摂取量(VO2max)やトレーニング負荷レベルを推定。

トレーニング負荷レベルは、心臓血管系への負荷レベル カーディオ負荷と、筋肉の疲労度を示す 筋肉への負荷をそれぞれ分析します。

さらに、仕様エネルギー量は、炭水化物、たんぱく質、脂質ごとに細かく分析できるようになりました。

「脂肪を燃焼させたい」「筋肉をつけたい」など目的に合わせたトレーニングや栄養補給の目安として役立ちます。

また、Polar Grit Xはランニングの他に、トレイルランなど130種類以上のスポーツを選択できます。

Grit XVantage VVantage M
最大酸素摂取量
ランニングパワーを計測
カーディオ負荷
筋肉への負荷
他メーカーの
センサー経由
使用エネルギー

フィットネスガイド

FitSparkデイリートレーニングガイド

「マラソン用のランニングプログラムを設定するのは抵抗がある」
「気が付いたときにできるフィットネスを知りたい」

という方におすすめです。

FitSpark™トレーニングガイドは、毎日2~4種類のアクティビティを提供してくれる機能です。

アクティビティを選択

指示に沿ってフィットネス

その日の気分に合わせて、アクティビティを カーディオ(心肺系)、筋力、 サポーティブから選択。

前夜の回復度(Nightly Recharge ステータス)を基準に、個々の履歴やレベルに合わせたアクティビティが表示されるため、無理なくトレーニングができます。

Grit XVantage VVantage M
FitSparkデイリートレーニングガイド
Serene呼吸エクササイズ
低活動アラート

睡眠モニター

Polar Grit Xの睡眠測定には、以下の二つの機能が使われています。

Sleep Plus Stagesは、何時間眠れたか、どれだけ深く眠れたかを通知する機能、

Nightly Rechargeは、日中に受けた負荷を、夜間にどれだけ回復できたか表示する機能です。

睡眠時の回復計測は、効果的なトレーニングや健康維持に必要な値で、FitSpark™トレーニングガイドのアクティビティ作成の基準にもなっています。

Grit XVantage VVantage M
Sleep Plus Stages
Nightly Recharge回復計測

スマートウォッチ機能

Polar Gritは、自分のトレーニングデータを自動的に同期可能。

その他、Bluetooth対応、活動量計測、スマート通知、天気予報機能、スヌーズ機能付きアラームなどスマートウォッチとしての機能も充実しています。

Grit XVantage VVantage M
スマート通知
天気予報通知
音声アラーム
バイブレーションアラーム

なお、Grit Xの機能に、スマートフォンの音楽コントロール機能や脚力回復度テストが追加された「Vantage V2」が2020月11月5日に発売されます。

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